機械・電気エンジニア/技術開発
機械電気が建設を変える
機械・電気エンジニア/技術開発
機械電気が建設を変える
青木は技術センターにおいて、土木現場で使用される大型機械の技術開発に携わっている。5GやAIなど様々なメカトロニクス関連のノウハウを駆使し、建設の自動化・省力化に向けた、新たな技術を生み出すのが彼のミッションだ。「機械工学や電気工学、電子工学、情報通信工学などを融合させ、新たな技術の調査、研究、開発を行います。建設現場の安全性や効率を少しでも高められるよう、日々メカトロニクスの技術と向き合っています」
INTERVIEW
青木 浩章
HIROAKI AOKI
理工学部 電気・電子工学科 卒
1996年入社
※内容は取材当時のものです
仲間と達成した地図に残る仕事
メカトロニクスに魅せられて
学生時代は電気・電子の分野を学んでいたが、周囲はメーカーや電力会社に就職するなど、建設業界はメジャーな選択肢ではなかった。それでも青木は、普段目にできないような大型の機械を操り、社会のインフラをつくる仕事にロマンを感じていた。メカトロニクスの技術で、国を代表するプロジェクトに携わりたい――。そんな想いで大成建設の門を叩いた。入社後は、山岳トンネルやダム、災害復旧の工事など、様々な現場を経験。思い出を振り返れば枚挙に暇がないが、土木工事の最前線でキャリアを重ねる中で、ある考えを巡らせていた。
「災害復旧の工事などは、安全性の観点から人が立ち入ることができないケースもあります。そうした際に欠かせないのがメカトロニクスの技術です。例えば重機を遠隔で操作したり、自動制御で運転したりと、人力に頼らず工事を行うことができます。メカトロニクスは、人手不足や非効率な作業が課題とされる建設業界において、最も必要とされている分野といっても過言ではありません。現場にいた頃、機械の故障により職人さんの作業がストップしてしまった経験が何度もあります。そうした状況を改善するために、最新の技術をもっと多くの現場で活用したいと思うようになりました」
技術センターで技術開発に携わる青木は、数年前からメカトロニクスチームのチームリーダーとして、とある先端技術の開発に乗り出している。それが「T-iROBO®」と呼ばれる、大成建設が誇る無人化・情報化施工技術だ。大型のダンプが施工現場で自動走行可能になるなど、着実な成果を挙げているが、その道のりは決して平坦ではなかった。
「実験の段階では、機械がうまく作動しなかったり、プログラミングが誤っていたりと、いくつもの失敗を重ねています。また土木工事は自然を相手にする仕事であるため、予想外の事態が多々起こります。そうしたなかで地道に改良を重ね、実用化できたときの喜びはひとしお。大成建設はものづくりや、最新技術に対してアンテナが高い社員が数多くいるため、技術開発など新たなチャレンジに対しても、非常に取り組みやすい環境があると感じます」
建設業界において、機械や電気を専攻していた者は決して多くない。しかしながら、データやテクノロジーを駆使して、建設現場をスマート化する動きは、日に日に増している。それだけに今後はより一層、機械や電気・電子、情報通信工学の活用が求められていくだろう。その先頭に立ち、リードしていくのが青木の役割だ。
仕事について
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仕事のやりがいは何ですか?
シールドマシンやタワークレーンなど、建設現場における機械は大型のものばかりです。そうしたスケールの大きなものを動かしながら、後世に残る重要なインフラやランドマークの構築に携われることは、仕事の醍醐味であると感じます。またその仕事に携わるなかで社会課題を理解し、それを解決する技術・知識を得られたことで、人生が豊かになったと感じます。大成建設の仕事は、それほど大きなインパクトがあるものです。
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入社理由は何ですか?
幼い頃から無線やラジコンといった機械や電波が好きで、気がつけば工学系の道に進んでいました。周囲はメーカーなどに就職する友人も多かったのですが、私は機械・電気の分野で国家を代表するプロジェクトに携われる仕事に魅力を感じ、建設業界を志望しました。なかでも当社は自由闊達な社風があり、自らのアイデアや技術力を活かせる環境だと感じて入社を決意。実際に機械・電気系の社員が活躍できるフィールドは幅広く、自由に取り組めていると思います。
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あなたにとって「地図に残る仕事。」とは?
当社の仕事は地図に残るくらい影響があるため、その過程では大きな苦労や葛藤があります。一方、そうした責任の大きなプロジェクトは、乗り越えた先に喜びがあり、それは「記憶にも残る仕事」です。従事した全ての人の人生の一部にもなっているのではないでしょうか。私も工事が終わってから数年後に、自分の過去の現場を見に行くと、その仕事で出会った人や出来事がフラッシュバックします。それほど価値のある仕事なのだと思います。
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今後の目標を教えてください
人手不足や長時間労働といった課題がある建設業は、様々な分野のエンジニアリングの融合が必要な産業で、ICT機器の高度化が進む今日において、メカトロニクス技術が特に求められています。そうした背景があるため、個人的には、建設業におけるメカトロニクス技術の1つの終着点が「建設機械自動化」にあると思っています。現在「T-iROBO®」という遠隔操作と自動運転が可能なシステムの試作と実証を行っており、こうした最新の技術で省力化に貢献できたら嬉しいです。
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