社員座談会
SESSION
土木現場社員座談会
土木現場社員座談会
若手社員が自発的に
行動できる環境を
大成建設の社風は「自由闊達で風通しが良い」とよく言われる。では「風通しの良さ」とは、具体的にどんな環境のことなのか。そして、どのようにその環境がつくられているのか。作業所長から若手社員まで、同じ土木の現場に勤める4名の会話から、大成建設の特徴を紐解いていく。
※内容は取材当時のものです
-
熊本 裕一
YUICHI KUMAMOTO
理工学部 土木工学科 卒
1998年入社。千葉県出身。中学から大学までテニスに打ち込んでいた。休日はテニスやゴルフ、ホットヨガ、ジョギングなど精力的に身体を動かして過ごす。ゴルフのベストスコアは90。 -
山田 大章
HIROAKI YAMADA
地域環境科学部 生産環境工学科 卒
2011年入社。佐賀県出身。小学校から高校まで水泳を続けていた。休日は家族とキャンプや釣りに出かけたり、サイクリングで街中を巡ったりする。愛犬の散歩も欠かさない。 -
加藤 智道
TOMOMICHI KATO
工学部 社会工学専攻 修了
2016年入社。愛知県出身。学生時代はテニス部に所属。社会人になってからは、もっぱらゴルフに勤しんでいる。ベストスコアは100。休日はショッピングにも出かける。 -
天野 楽夫
YASUO AMANO
工学部 建設工学科 卒
2016年入社。愛知県出身。学生時代はサッカー部に所属。ビールを片手にヨーロッパサッカーを観戦するのがオフの日課。好きなチームはレアル・マドリード。
プロジェクトについて
渋滞をなくし、
より便利で安全な街に
-
本日は現場での様子や社員同士の雰囲気についてお聞きできればと思います。どうぞよろしくお願いします。
早速ですが、現在のプロジェクトと仕事について教えてください。 - 熊本この現場では駅と線路の高架化プロジェクトを遂行しています。私は作業所長として、安全・環境・品質・工程・原価の管理を行っています。発注者とのやりとりを通じてご要望に応え、所員とも綿密にコミュニケーションを取って、工事の円滑な進行を目指しています。本社や支店とも連携し、「オール大成」と呼ばれる全社協力体制のもと、現場と向き合っています。
- 山田高架化が完了すると付近の踏切が必要なくなって、今まで発生していた渋滞が解消されるようになるんですよね。
- 熊本そうだね。より便利で住みやすい街になると思います。
- 山田そのなかで私は、監理技術者として現場に携わっています。いわば現場における技術部門の責任者のような立場です。発注者との調整を行いつつ、施工計画の立案や安全、品質、工程の管理も行うなど、工事全体を把握する役割を担っています。
- 熊本あとは今回のように現場が市街地に囲まれている状況であれば、周辺の関係者との協議も担当してくれているね。じゃあ、次は天野君。
- 天野はい。熊本所長や山田さんが立てた全体的な方針に従い、円滑に工事を進めていくことが私に求められる役割です。山田さんのもとで、さらに詳細な施工計画の立案や、現場での安全・品質・工程の管理を主に行っています。またスムーズに工事を進めるために、協力会社との調整役を担うのも私の仕事です。加藤はどう?
- 加藤仕事内容は同期の天野と似ていますね。なかでも社員や職人さんたちの調整を行うことが最も重要で、難しいところだと感じています。例えば資材の搬入時に、協力会社さん同士で時間が重複してしまったときは、社員同士でよく話し合ってからスケジュールを調整しています。
- 天野ここの現場はよくコミュニケーションが取れているから、そういう話し合いもしやすいよね。
- 加藤たしかにそれは僕も感じるね。
入社の経緯
意見を尊重してくれる会社
- 多くの関係者と協力しながら作業を進めているんですね。ところで皆さんは、どういった理由で大成建設への入社を決めたのでしょうか?
- 加藤建設業界に興味を持ったのは現場の最前線でものづくりに携わりたいと思ったのがきっかけでしたね。
- 天野私も幼い頃から、現場の第一線でものづくりができる現場監督という仕事に興味があったな。加藤はインターンシップに参加したんだっけ?
- 加藤参加したよ。印象に残っているのは、インターンシップで担当してくれた若手社員の方の働く姿。若手のときから上司や職人さんたちと対等な立場で話している様子を見て、風通しが良さそうだなって感じて、入社を決めました。天野はどうだった?
- 天野私は大学OBの方に現場に連れて行ってもらったときに、ビビッときたんだよね(笑)特に大成建設の現場はスケールも大きかったし、年の近い先輩が多く活躍していた。「ここで自分も働きたいな」と思えたことが決め手になりました。熊本所長はいかがでしたか?
- 熊本私のときはインターンシップがなかったんだけれど、リクルーターの方が何度も現場に連れて行ってくれたのを覚えているよ。現場見学会で業務内容を学生にも分かりやすいように伝えてくれて、「人を大事にしてくれそうな会社」という印象につながったんだ。山田君はどう?
- 山田私の場合は少し珍しい経緯かなと思います。私が就職活動をしていた当時は、大手ゼネコンは学校推薦のみの採用がほとんどだったのですが、大成建設は公募を受け付けてくれていました。でも、大学のOBOGに、これまで大成建設に入社した人がいなかったんです。
- 天野OBOG訪問ができなかったんですね。
- 山田そう。だから会社説明会で「どうしても現場を見てみたいんです!」とお願いしたら、人事担当者の方が丁寧に対応してくれて、現場見学をさせてもらえた。風通しの良さとは少しニュアンスが異なるかもしれないけれど、一人の学生の声に耳を傾けてくれたことが嬉しかった。きっと入社後も、若手の意見を大切にしてくれる会社なんだろうなと思えました。
現場のリアル
若手の行動が未来をつくる
- 現場の雰囲気や社員の対応に魅力を感じる人が多いようですね。今の現場で、具体的に風通しの良さを感じるのはどのような場面ですか?
- 山田ここは若手二人にお願いします(笑)
- 加藤提案や意見も言いやすいですし、判断に迷っているときはすぐに相談できるところはすごく助かっています。こうしたコミュニケーションの取りやすさは、入社前に感じた印象そのままですね。
- 天野私も同じです。この現場は難易度が高い工事を行っているので、分からないことや判断に迷うことに数多く直面します。工事は日々、様々な課題を解決しなければならないので、分からないことをそのままにすると、後になって大きな問題に発展する可能性があります。上司が、話しかけやすい雰囲気づくりをしてくださることに感謝していますし、私からも積極的に会話しようと心がけています。
- 加藤そうだね。この現場は全体的に年齢層も若いので、日頃から「若い力で頑張っていこう」と意識して自分たちから動いていることが、良い方向に流れているんだと思います。知識や経験もしっかり身に付いている気がしますね。私と天野は同期ですし、JV職員にも同期の方がいます。
- 熊本そう言ってもらえるのは、嬉しいね。
- 加藤最近は全社的にも若手社員の目線を重要視しているなと感じていて、例えば、工事関係者全体に問題点や状況の共有をしやすくするために、ビジネス向けSNSを使って連携を強化する施策も行っています。よりタイムリーに、情報が全体まで広まりやすいので助かっています。
- 天野他にもデジタル技術活用の取り組みとして、品質管理のためのアプリを開発中です。今まで手作業で一つひとつ行っていた仕事を簡略化して、効率アップを目指しています。
- 山田現場をより良くしようとする取り組みは大歓迎だね。人手不足や長時間労働など、建設業界が抱える課題はまだまだ多い。その解決に少しでも近づけるんじゃないかと期待しています。
- 天野全社として始めた取り組みでまだ駆け出しの段階ですが、この現場をモデルとしてゆくゆくはあらゆる現場でも使えるサービスになる予定です!
- 熊本若手が頑張ってくれている姿は、見ていて本当に頼もしいですね。
未来に向けて
日々の会話を通じて、
技術を受け継ぐ
- 一方で、そうした若手社員が発言しやすい環境をつくるために、熊本所長、山田さんはどんなことを心がけていますか?
- 熊本毎日の業務で取り組んでいることとしては、所員一人ずつに、困っていることはないか聞くようにしています。1日に2回、「巡視」といって現場の様子を見るときや、職人さんと話せる時間があるときに声をかけています。若手は自分からは言いづらいことも、たまにあると思うんです。
- 山田日々考えるべき課題ですかね。
- 熊本そうだね。さっき天野君が言っていた通り、日々の小さな課題でも放っておいたら、後で大変な問題になる可能性もある。最初に気づいた段階で、報告・連絡・相談しやすい環境をつくりたいと思っています。若手社員が自発的に考えて発言、行動できる現場にすることを心がけていますね。
- 山田私も会話を大切にしています。もしかしたら、ちょっと口うるさいかもしれないですが(笑)そのおかげか誰でも気兼ねなく聞いてきてくれますね。私も熊本所長に何でも聞きますし。作業所全体として話しやすい環境になっていることは、この現場の良いところですね。
- 熊本そう感じているなら嬉しい限りだね。作業所長は安全・環境・品質・工程・原価の管理ができることは当然として、将来を見据えて現場と向き合っていくことが改めて重要だと思いますね。
- 山田将来というのは?
- 熊本これまで培ってきた技術を後輩たちに継承して、新しい文化を生み出していけるベースをつくることです。そこで重要なのが、所員同士の会話なんだろうと思います。
- 加藤現場によって雰囲気は異なりますが、ここの現場はそれがすごくやりやすいと思います。
- 天野仮に新入社員がこの現場に来たとしても、気兼ねなく発言できますよね。
- 山田同感です。作業所の雰囲気を良くして、「長く働き続けたい」「もっと大成建設で経験を積みたい」と思ってもらうことは、会社全体の存続にも大きく関わってくると思います。
- 熊本「オール大成」をキーワードとして、会社がまとまっていけることが理想ですね。
- 上司が部下に発言しやすい環境をつくることも大切ですし、若手もそれに応えて積極的にコミュニケーションを取ることが重要ということですね。皆さん、お忙しい中、本日はありがとうございました!