調達

より良い工事のために、新たな調達先を開拓する

調達

より良い工事のために、新たな調達先を開拓する

劉が所属する国際建築調達室では、国内向けに海外材の調達および輸入、海外向けに国内材の調達および輸出を行っている。また海外新規サプライヤーの開拓や海外ローカルスタッフの育成なども担う。「国内案件の現場への提案から、お客様のご要望に応じた海外指定材の調達まで、一貫して現場のサポートを行う部署です。例えば、国内プロジェクトにおいては、プロジェクトで使用する部材を海外から調達し、納期と品質の管理を徹底しつつ、各品目に最適な輸送方法も提案します。中でも私が担当するのは、室内に使用されるタイルなどの仕上げ材です。」

INTERVIEW

劉 雲嫻の写真

劉 雲嫻

YUNHSIEN LIU

商学部 経営学科 卒
2023年入社

※内容は取材当時のものです

仲間と達成した地図に残る仕事

0から学んで成長できる

ダムや鉄道駅舎、高速道路、病院、マンション……。劉が生まれ育った台湾では、実は大成建設が施工した物件が数多くある。彼女自身も、台湾にいたときから大成建設が手がけた物件を、いくつも目にしてきた。幼少期から日本に興味を持っていた劉は、日本の大学を卒業後、日系電機メーカーや外資系の日本法人で勤務する傍ら、将来的なスキルアップを志していた。これまで経験してきた仕事を活かしつつ、より幅広い業務に携わりたいと考えていた頃、大成建設の国際調達の求人に辿り着いた。

「大成建設が日本で有名な会社であることは知っていましたが、ゼネコンの仕事を詳しく理解できているわけではありませんでした。ただ、多言語を使いながら国を代表するような大型プロジェクトへ携われることに、非常にワクワクしました。また『分からないことは、入社後にしっかり勉強する機会があるから大丈夫』というアドバイスももらえたので、それなら頑張ってみようと入社を決めました」

入社後、彼女が最も驚いたのは、会社全体として非常に充実した研修制度があり、現場見学の機会を惜しみなく提供してくれることだった。

「これまで勤務してきた会社は、基本的に入社したらすぐに本業を開始するような感じで、体系的に社員を育成していくような制度はありませんでした。また現場見学の機会をもらえたことで、施工と調達の関わり方を理解できましたし、何より現場の熱量を感じることができたのは、すごく良い時間でした」

国内外のメーカーや商社から部材を仕入れる仕事とはいえ、自分が調達する部材がどのような場所で、どのように使用されるのかを理解できていなければ、適切な仕入れを行うことは難しい。現場主義を徹底する大成建設では、施工担当以外でも工事現場を見学し、業務の理解が深められるような機会を設けている。

「入社して日が浅いので、まだまだ覚えることはたくさんありますが、大成建設はゼネコン業界未経験の人であっても、活躍できるフィールドがあると感じています。今後は国際調達の専門家として、仕入れ先の開拓などを行っていきたいです」

劉が幼き日に見た故郷の建物たち。数十年後には彼女が調達した部材が、その一部となっているかもしれない。

仲間と達成した地図に残る仕事の画像

仕事について

  • 仕事のやりがいは何ですか?

    私は台湾で生まれ育ちましたが、台湾では日本の企業が建設した構造物がたくさんあり、台湾政府も歴史遺産として大切に保存しています。大成建設の前進である大倉土木も、台湾で多くの土木や建築の施工実績があり、例えば、台湾銀行や烏山頭ダムなどが挙げられます。また最近では台湾高速鉄道の駅舎や、地下鉄工事の建設も大成建設が行っており、非常に身近な存在です。何年先になるかは分かりませんが、大成建設の一員として、将来歴史に残るような仕事に携わりたいと考えています。

  • 入社理由は何ですか?

    前職でも調達業務を担当していましたが、規模の大きな仕事でより幅広いスキルを身につけたいと考えたことが、転職活動を始めたきっかけです。前述の通り、台湾にいた頃から大成建設の名前は知っており、台湾の歴史的な建造物を手がけていたという実績も聞いていました。調達は、直接工事をする仕事ではないものの、私も歴史に残るような仕事に関わってみたいという気持ちが強くなり、入社を決めました。また大成建設は歴史と伝統のある大きな会社ですが、就職活動時の担当の方々の対応が丁寧で、社員一人ひとりを大事にする会社だなと感じたことも、決め手の一つです。

  • あなたにとって「地図に残る仕事。」とは?

    「地図に残る仕事。」というのは「歴史に残る仕事。」という意味もあると思います。大成建設が100年前につくったものが、日本だけでなく海外でも今も残っており、そしてその地域の人たちが、日々それを使っている。そのような仕事は、建設会社以外ではあまりないと思います。大変に誇らしい仕事だと感じますし、これから建設されるものは、今後また100年以上も残り、私の子孫の世代がそれを使っていることを想像すると、とてもワクワクします。

  • 今後の目標を教えてください

    まずは現在、任されている部材の調達に関して、きちんと仕事を遂行することが目標です。国際調達という分野は、国際政治やビジネス環境、さらには為替変動といった多様な要因の影響を受け、その状況は日々変化します。過去に培った経験を活かしつつ、大成建設での新しい業務にチャレンジし、会社により大きな価値を提供して貢献していきたいと思っています。ゆくゆくは、これまで当社と取引の実績がないサプライヤーの開拓も担っていきたいと考えています。

仕事についての画像

同僚からのコメント

田中 敬三

調達

私は劉さんの入社面接を行いましたが、その時から仕事への取組姿勢が素晴らしいと感じていました。全くの別業界からの転職で、分からないことだらけだとは思いますが、仕事を覚えようと色々な人に質問したり、自分で一生懸命調べたりしていて、成長しようという意欲が感じられます。そうした姿勢は周りの人にも伝わっていて、彼女をサポートしようと動いてくれる同僚がたくさんいます。気づけば、劉さんの周りに人が集まってきている印象ですね。将来的には、大成建設が今まで扱ってこなかったような海外からの資材を調達できる人財に育ってほしいと思います。

同僚からのコメントの画像