法務
法的側面からプロジェクトをフォロー
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法的側面からプロジェクトをフォロー
請負契約や賃貸借契約など各種契約書の内容確認・検討や、お客様に提出する法的書類の作成など、本社の各部門、支店、作業所からの法律に関する様々な依頼に応えるのが法務部の役割。2015年に入社した小幡は、現場事務担当を経て、2020年から法務部で勤務している。「建設業界独自の法律問題から株主総会対応といった一般的な企業法務まで、様々な案件を扱います。そのため、上司や外部の弁護士と連携しながら、事実関係の確認や論点の整理を念入りに行うよう心がけています」
INTERVIEW
小幡 駿介
SHUNSUKE OBATA
法学部 法律学科 卒
2015年入社
※内容は取材当時のものです
仲間と達成した地図に残る仕事
多角的な視点から最善の選択を
「浄水場建設工事の立ち上げから竣工まで携わってみないか」。現場事務として、入社3年目を迎えた頃、小幡は上司から、そんな言葉をかけられた。現場の立ち上げから携わるのは初めての経験。不安は感じたが、今後の成長を見据え「やってみよう」と挑戦を決めた。
立ち上げ当初のプロジェクトメンバーは、事務担当である小幡の他に、作業所長と工事担当者を加えた3人のみ。そんな状況下で、小幡にはプロジェクトに臨むうえで意識していたことがあった。それは事務担当者として、作業所長を中心とした工事担当者から確固たる信頼を得ること。スムーズに工事をスタートさせるためには、事務担当である小幡が主体的に関わり、より良い環境づくりをしなければならない。少しでも自分への信頼を高めるべく、それまで積み重ねた知識・経験を総動員し、業務に臨んだ。しかし、事務としての役割を意識するあまり、作業所全体が見えておらず、作業所長から厳しい指摘を受けた。
「限られた予算の中でプロジェクトを遂行するために、私は所長に対し、『この計画は、コストがかかるからやめましょう』と提案したことがあります。しかし所長から『小幡はコストという一つの側面しか見ていない。コスト管理も重要だが、工事の円滑な施工や現場で働く従業員のことを考えることも必要だ』と指摘を受けました。事務担当としての役割を意識するあまり、他の立場を考えられていなかったのだと思います。視野が狭まっていた私の襟を正す言葉でした」
建設は関わる職種が多岐にわたり、その数だけ考え方がある。工事をスムーズに進めるためには、様々な立場の意見を踏まえたうえで、作業所全体としての判断を下さなければならないのだ。小幡は自らの未熟さを痛感したが、一人のビジネスパーソンとして、欠かすことのできない視点を手に入れることができた。その後、法務部に異動したものの、この経験が彼の基礎になっている。
「法務部は様々な部署から依頼を受けます。法務として取らなければならない立場はケースバイケースですし、法務担当として提案する内容も変わります。例えば作業所から契約書関連の相談が来たときは、作業所の職員はもちろんのこと、お客様や協力会社なども含め、様々な関係者の立場を踏まえて発言しなければなりません。私の言葉を聞いた人がどのように感じるのか、それを想像しながら言葉にすること、広い視野を持って、物事を考えることが大切です」
法務部は法的な側面から経営判断の材料を提供できる部門であると同時に、問題を解決する方法を提案し、プロジェクト推進を後押しできる部門であるため、発言の一つひとつが大きな影響力を持つ。だからこそ、あらゆる立場を想定し、中長期的な視点を持つことが必要なのだ。専門知識を駆使するだけではなく、現場経験を活かし、関係者を具体的にイメージしながら、法律の観点からサポートできるのは、法務部ならではの醍醐味かもしれない。
仕事について
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仕事のやりがいは何ですか?
法務部は様々な部署や支店から法律に関する依頼・相談を受け、頼りにしてもらえる存在です。そのため、これまで自分が積み重ねてきた知識・経験を活かし、プロジェクトを後押しできた際にやりがいを感じます。一方で、法律面に関する最終的な判断を担う部署であるため、常に自分の発言に根拠と責任を持つように意識しています。
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入社理由は何ですか?
就職活動では建設業界に限らず、幅広い業界を見ていました。その中で、尊敬していた大学の先輩が建設会社に就職していたこともあり、建設業界も選択肢の一つにしていました。大成建設に入社を決めた理由は、最も私の人柄と向き合ってくれていると感じたからです。学生時代に成し遂げたことを重視する会社が多い中、当社の選考では、私自身の興味関心や考え方など、内面を評価してくれました。「ぜひ一緒に仕事がしたい」と言ってもらえたことが印象に残っています。
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あなたにとって「地図に残る仕事。」とは?
多様な人が関わり、力を合わせることで成し遂げられるものだと考えます。事務社員は技術系社員と異なり、構造物の建設に直接携わるわけではありません。しかし、無事に工事を完成させたいという想いは全ての社員に共通しており、そのために社員一人ひとりが自らの使命を全うすべく、日々の業務に取り組んでいます。一見、「地図に残る仕事。」とは関係がないと思われるような仕事も、その先には必ず同じゴールがあると思っています。
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今後の目標を教えてください
日々の仕事と全力で向き合い、学び続けることで一人前の法務担当者になることを目標にしています。法律はもちろん、経理や人事など幅広い知識を身につけることで、各部署からの相談に対して、多角的な視点から最善の提案ができるようになりたいです。先輩方に少しでも早く追いつくために、努力を重ね、着実に成長していきたいと考えています。
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