都市開発
新しい文化をつくりだす
都市開発
新しい文化をつくりだす
都市開発は新しい街づくりのための計画を練り、実現させる仕事。再開発事業であれば、老朽化した建物を建て替え、道路や広場などの公共施設を適正配置するため、周辺の土地や建物などの資産を所有する地権者の同意をとりまとめる必要がある。関係者一人ひとりの要望に耳を傾けながら、信頼関係を構築するのが並河の役割だ。「プロジェクトの話だけではなく、時にはプライベートな話もしながら、密にコミュニケーションを築くことが大切です」
INTERVIEW
並河 諒
RYO NAMIKAWA
環境情報学部 卒
2018年入社
※内容は取材当時のものです
仲間と達成した地図に残る仕事
この先もずっと好きな街であるために
漠然と心に残っている異国の風景がある。幼い頃、父親がドバイ駐在をしている間、家族で住んでいたマンションの窓から見える風景だ。厳しい日差しのなかで誇らしげに輝いている高層ビル群。目覚ましい経済発展に伴い、日々変わっていく街の景色を見るのは楽しかった。並河はその後日本に帰国し、大学へ進学。そこで入ったサークル活動の一環で、東日本大震災の被災地を訪れた。様々な復興支援の現場には、多くの人が集まってくる。人が集まるところにはコミュニケーションが発生し、さらにまた新たな文化が生まれる。場と人が互いに作用する現象に魅力を感じ、街づくりに興味を持ち始めた。
「街づくりができる開発事業に携わりたいと思い、就職活動の面接では、将来の夢を愚直に伝え続け、事務系の都市開発職種として入社しました。特に心に残っているのは、3年目に携わった都内の大型再開発事業です。私は該当区域内に土地・建物を所有している地権者の皆さまの理解を得て、事業を推進する役割でした」
異なる立場や考えを持つ人たちの合意形成を行う仕事は、地道な行動の積み重ねが必要になる。関係者は優に200人を超える。それぞれの大切な生活や、所有する不動産に変化が生じるプロジェクトのため、まずは信頼関係の構築を目標に掲げた。一人ひとりの顔を覚え、見かけるたびに声をかける。相手に合わせて納得してもらいやすい話し方も研究した。個別面談の際には、2〜3時間かけて関係者の不安や疑問点を解いていくこともあった。
「最も嬉しかったのは、とある地権者の方から『並河はよくやってくれている』と声をかけられた時のことです。地道にコミュニケーションを築き、相手のご要望を叶えようと動けたことで、信頼していただけたのかなと思います。再開発事業は長い年月をかけて完了するので、プロジェクトを終える瞬間に立ち会えることは稀です。だからこそ、地権者の方にとっては何気ない一言でも、私にとっては非常に有難いお言葉でした」
街がつくられる時、その背景には多くの人の想いや願いが込められている。並河が地権者と対話を重ねるなかで、気づいたことだ。そしてまた、並河自身の想いも乗せて、再開発は進んでいく。完成を迎えるとき、かつての並河がそうであったように、その街並みに魅せられる人がいるに違いない。
仕事について
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仕事のやりがいは何ですか?
街づくりの川上から川下まで携わることができる点です。ゼネコンといえば一つの構造物の設計・施工を担当すると思われがちですが、都市開発は単体の建造物だけではなく、より広い視野で考えるスキルが求められます。例えばどういう人に利用してもらいたいのか、どういう人の流れを生み出したいのか、どうすれば環境に適したビルをつくることができるか、など。そうした上流工程から、当社が得意とする設計・施工に至る各分野のプロたちと議論を交わし、街・建物を企画できることに面白みを感じます。
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入社理由は何ですか?
大成建設であれば多様な街づくりに関われそうだと感じたためです。就職活動当初はデベロッパーや鉄道会社を考えていたのですが、業界研究を進めていくうちに、商業施設やオフィスなどの開発だけでは、街が成り立たないことに気がつきました。そこで大成建設が空港のコンセッションや公共施設のPPP・PFI案件などを多く手がけていることを知り、より幅広い経験ができるのではないかと思い、当社への入社を希望しました。
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あなたにとって「地図に残る仕事。」とは?
文化をつくる仕事だと思います。文化とは人の集まりのなかで形成されるもので、街に建物をつくり、新たな人の流れができるたびに、そこに新しい文化が生まれたり、既存の文化に変化が加えられたりしています。だからこそ、私たちが手がける街づくりや建設という仕事は、影響力のある仕事なのだと思います。私たちは文化にインパクトを与えうる存在として、責任感を持ちつつ、やりがいを感じながら日々の仕事と向き合っています。
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今後の目標を教えてください
専門的な知識を身につけ、お客様からの信頼を強固にしていくことが目標です。これまでは様々な立場や考えを持つ方々に対し、きめ細やかなコミュニケーションをとることで、アプローチを行ってきました。その成果として信頼いただけたケースもしばしばあり、手応えを感じることはできています。しかし、自分自身に専門性があれば、もっと円滑に話し合いが進んだのでは、と思い返す場面もあります。今後は過去の開発事例に関する知見や、関連する法令、諸制度などに基づく多角的な視点を獲得していきたいです。
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